「グーテンバーグ!ザミュージカル!」3/20マチネ

f:id:khr-rh:20170321001223j:plain

出演:福井晶一/原田優一  演出・上演台本:板垣恭一

二人のクリエイターが活版印刷の父グーテンベルグを題材にしたミュージカルを作り、出資者を募るための試し上演「ベッカーズ・オーディション」で作品を説明しながら、本人と劇中劇を行ったり来たりするというミュージカル。

2006年にオフブロードウェイ初演で、各国で上演されているようです。日本初演なのかな?うたい文句になかったので違うのかしら。

感想

先月の板垣塾で作り手の話を聞いてからの、板垣さん演出のこのミュージカル作品の鑑賞ができるというのは、奇跡のタイミングなのでは?と思えました。

作り手が演じる本人たち(役名もフクイとハラダ)と劇中劇がテンポよくスイッチングする、メタで皮肉で洒落に富んだ作品。

劇中劇のオチはそれでいいんですか??って感じです。が、とにかくキャストお二人の歌が素晴らしく、客席も仕掛けで手拍子を求められたり、最後はキャストからの掛け合いに客も歌ったり、カテコが撮影OK(フラッシュたかなかったら逆光でひどい写真…すみません)だったり、と楽しかったです。

でもただ笑って終わるのではなくて、印刷機の発明から500年以上たった今も字が読めない人がたくさんいるこの地球の現状。人間の愚かさは中世も今も変わっていないのでは?と考えさせられました。

舞台に役名の書いた帽子があって、その役を演じる時に被るのですが(写真はロビーに飾ってあった撮影用)、帽子を二つ使って二人の喧嘩になったり、一人がたくさん重ねてかぶって脱ぎながら演じ分けて行ったり、とほんとにすごかった!これマチソワって体力要りそう。

いろいろ茶化すシーンがある

ネズミがいる塔の中のシーンで、「アルジャーノン」という帽子をかぶった原田さんが、福井さんの後ろでプリエとかアラベスクをやっていて『長澤アルジャーノンか…!!』と←3月のミュージカル「アルジャーノンに花束を」を見た人にしかわからないネタがありました。

上記のようにちょいちょいミュージカル作品(特に日比谷界隈)を茶化す台詞やシーンがいくつかあって、どこまで書いていいのかな笑

たぶんTOHOミュに詳しい方は、いろんな役者さんの真似とかがもっと分かったのではと思います。本格ミュージカルのキャリアのすごいお二人だから出来ることで、中途半端にはやれないだろうなー。

一幕ラストの歌のところで「ミュージカルの一幕の最後は、ロックな曲で終わると決まっている」的な台詞があり『ああ、あの作品とかあれですねww』と思いました笑

二幕の開始の時も「二幕は結末をつけるためのもの」的な台詞で「◎◎(作品名)とか△△(作品名)」で、最後にフクイさんが原田さん演出の、某オフブロードウェイミュのタイトルを出し、ハラダさんが「やめろぉ~!」と抗議してました。

曲も良くて、一幕のヘルベチカ(ヒロインの名前だけど、フォント名からかな?美しいフォントです)のラブバラードのメロディーラインが美しい。

歌詞は微妙に変なのに、すごいいい歌に聞こえるのは、原田さんの美声に騙されてる(誉めてる)のか本当に良い歌なのか…?と思いながら聞いてました笑

ビスケッツの歌とか一幕のラストの曲も盛り上がります。ビスケッツの歌は「チャームソング」という、ミュージカル用語でいう「内容とは関係ないけど楽しい歌」らしいです(意味はちょっと違うかも)

さらに茶化す

相容れない二つの価値観のことを「たとえて言えば日比谷とあざみ野」と言ってました(笑)ん?福井さんがあざみ野で原田さんが日比谷では…;

フクイさんの座右の銘は「ハクナ・マタータ」、やりたい役はプンバァ。ハラダさんの座右の銘はヅカOGに関する言葉でしたが、毒舌なので略。やりたい役はオペラ座のラウル。そうすればクリスとマリウスは演じたことがあるので、「ミュージカル三大ダメ男を制覇できるから」だそうです。

るひま民としては、途中でまさかのフクイさんがハラダさんの電話番号を言いかけるという、往年の(ってほど前でもないか)こばけんさんや滝口さんと同じネタをやってくるとは…!とか、ピアニストさんはキャストに話しかけられてもしゃべらず、音で感情表現するところで、板垣さん演出「僕等の図書室」(ピアニスト日野先生お元気かしら)を思い出しました。

最後に

次回はアルターボーイズのように2チームで見たい気がするけど、これをやりとげられる若手2人チームがいるかなー、と考えると難しいか…。
再演があったらまた見に行きたいと思います。

おまけ

楽しい感想を見つけたのでリンク張っておきます。

「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル」日本版・初演!2017.3. 20マチソワ|肩こりママさんのブログ 千秋楽に帽子をチャリティで売ったとは…!

グーテンベルクのミュージカル?!(追記あり) « 印刷博物館ブログ – いんぱく通信

印刷つながりで「1789」にもチェック入れておられる…!さすが印刷関係の方は違いますね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です